その一 東方騒園義新刊
東方騒園義 -The concert of a white sacred night-
東方騒園義の長編小説第2弾!!
クリスマスの日にライブ?果てさてどうなりますやら……。
<作品内容>
「あれ?何か聞こえてくるね。演奏でもしているのかな?」
妖夢が視聴覚室の扉の奥から聞こえてくる音に気が付き、疑問を口にした。
「確か視聴覚室は軽音部がよく使っているって聞いているから、その関係じゃないかな?」
優曇華院がその理由を思い出して説明する。
「なるほど、それだったら納得」
妖夢は視聴覚室の扉を開ける。
「こんにちわー、生徒会の者ですが」
後から続いて入った優曇華院が、そう挨拶をして部屋の中にはいる。
部屋の中では今まで楽器を弾いていたと思われる軽音部の面々が驚いた表情を浮かべて、入ってきた二人の事を見つめた。
「わ、私達何かしました?」
何処か思い当たる節があるのか、ミスティと小傘が少し挙動不審に二人の事を出迎える。
視聴覚室の中に入った優曇華院は部屋の中をぐるっと見渡す。
「私達が何かしたんでしょうか?」
弱小文化部の性なのか、生徒会と聞くと良い印象がないために思わず警戒居て身構える。
「あー、今日は軽音部がどうのって事で来た訳じゃないからそんなに身構えないで」
「今日は置き忘れた資料を取りに来ただけだから、私達の事は気にしないで」
まさか生徒会だというだけで、ここまで身構えられるとは思っていなかった優曇華院と妖夢はさすがに申し訳なく思って慌ててフォローを入れる。
二人の言葉に一番緊張していたミスティはほっと息をつく。
『小傘とやったあれがばれたんじゃなかったんだ……、良かった』
悪戯好きな小傘と組んで、犯罪までは行かないがちょっとした悪戯を方々でしているミスティは心の中で安堵する。
「だから私達の事は気にしないで、練習続けていて」
優曇華院は手をぱたぱたと振って、気にしないでのジェスチャーをした。
その間に妖夢は机の天版下の収納を一つ一つ見ていく。
「あ、これかな?」
幾つか机の中を探していた妖夢が、書類の束を手に取って持ってきた。
持ってきた書類の束を渡され優曇華院は中身を確認する。
封筒に入った書類を取り出して、書いてある中身を確認すると封筒に戻しすと優曇華院は納得して頷いた。
「うん、これでいいよ。見つけてくれてありがと」
「これを頼んだのはアリスだよ。何か鈴仙がお礼をいうのって変じゃない?」
「まー、アリスは今ここにいないし、生徒会代表として?」
「なるほど、それじゃそういう事にしておくね」
二人の話が一段落したのを見てミスティが二人に話しかけた。
「話は終わった?折角ここに来たのも何かの縁だし、私たちの演奏聞いていかない?」